日本ハムは12日、今季から札幌ドームの内野席に防球ネットを設置すると発表した。

 1列目から30列目前後までネットが視界に入るが、視界のさえぎりを最小限に抑えるためネットの支柱はない、安全性が高くかつ細かい網の目の吊り下げ式のネットを採用する予定。14日から工事を開始し、26日に終了予定。運用開始は28日の国際交流試合・ラミゴ戦からとなる。

 札幌ドームでは06年に防球ネットを撤去したが、10年8月21日に札幌ドームで日本ハム-西武戦を観戦中の女性にファウルボールが直撃し、右目を失明。女性は日本ハムなど3者に約4650万円の損害賠償を求めた訴訟を起こし、16年6月に札幌高裁(佐藤道明裁判長)が球団に約3357万円の支払いを命じた高裁判決が確定した。