DeNA&侍ジャパンの守護神、山崎康晃投手(25)が12日、沖縄・宜野湾キャンプで初の打撃投手を務め、新球の「スラーブ」を試投した。

 白崎、柴田に対して計40球を投げて、安打性の当たりは7本。

 「感覚としてはいい感じでした。バッターに投げる感覚を味わえたのが一番の収穫です」

 直球、スライダーを投じる中で「カーブみたいなスラーブ」を初めて投げた。「バッターからしたら1球増えることで迷いも出る。駆け引きの中で勝負していかないといけない。緩急を付けられたら、もっと楽に配球できるんじゃないかと思いました」。

 宝刀ツーシームに加え、スライダー、さらに緩い変化球が加われば投球の幅は広がる。ただ「もっと練習が必要」と、本格的に取り入れるまでには時間がかかりそう。力のこもった直球で見逃しのストライクも奪い「もっと状態を上げないといけない。指にかかる感覚をもう少しつめていきたい」と言った。

 オーストラリア代表と対戦する「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」(3月3日・ナゴヤドーム、同4日・京セラドーム大阪)には侍ジャパンのクローザーとして出場する。順調にキャンプメニューを消化し、不安のない調整ぶりだった。【DeNA担当 前田祐輔】