日本ハムからFA加入した中日大野奨太捕手(31)の投手陣からの信頼感が急上昇している。

 キャンプインからブルペンで数々の投手の球を受け、投げ終わるとしばらく話し込む光景を目にする。同姓の大野雄は「キャッチングがうまかった。右打者の外角へのシュートがいいんだよな、という意見交換などをした」。メジャー通算51勝の新外国人ディロン・ジー投手(31=ツインズ)は「非常に良い捕手。常に低めの体勢を取ってくれた。だからアンパイアがストライクコールをしてくれた」と大絶賛だった。

 中日は正捕手不在が長く続き、捕手補強は重点ポイントだった。16年日本一捕手の活躍に大きな期待がかかる。大野奨は「コミュニケーションはできるだけ取っていきたい。時間がある限り、投手と食事に行ったりしたい。チームメートにも認めてもらい、ファンにも認めてもらいたい」と扇の要を狙う。【中日担当 宮崎えり子】