ソフトバンク水上善雄内野守備走塁コーチ(60)が、内川、今宮、松田、明石の4人に対して珍トレーニングを行った。

 この日は雨のため、室内での練習。単調な練習になりがちなところを水上コーチはひと工夫。選手をあおむけに寝かせ、顔に向けてテニスボールを落下させた。顔を右か左に振り、とっさに避けることを繰り返した。ほかにも、テニスボールをヘディングや膝でトラップさせる練習も行った。

 練習後、明石は「反応の練習かな? よく分からない」、今宮も「分からないです」と話した。だが、この日、室内練習場で一番不思議な練習でもあり、一番、声が上がった練習でもあった。水上コーチは「いろいろな意味がある。コーディネーショントレーニング」と笑顔で説明した。リズム、反応、バランスなどの強化を目的としているようだ。

 鳥越前内野守備走塁コーチが今季からロッテへ移籍。水上コーチは2軍監督からの転身となった。厳しさと愛情で選手を鍛え上げた鳥越コーチとは、違ったタイプの水上コーチ。これからも、どういう指導をしていくのか楽しみだ。【ソフトバンク担当 石橋隆雄】