楽天で一番早く球場に来て、一番遅く球場を離れる選手が堀内謙伍捕手(20)だ。

 15年ドラフト4位の3年目。静岡高の3年時、高校日本代表の正捕手を務めた強肩強打。1年目のキャンプで右手の有鉤(ゆうこう)骨を骨折したがじわじわ頭角を現し、1軍キャンプに抜てきされた。

 早出特打に居残り特守。体が一回り大きくなり「ケガなくやれています。高校からプロに入った当時は、ただバチーンと強く当てるだけだった。今は力まない中で、強い打球が打てる感覚があります」と言う。

 捕手の競争が激しい上に、岡島にもマスクをかぶらせテストを課している楽天。中でも堀内には、伸びしろが一番ある。【宮下敬至】