中日の2軍読谷キャンプで1軍レギュラーに“一番”近いのは平田良介外野手(29)だ。21日、DeNAとの練習試合に4番右翼で先発。

 1-1の6回、無死一塁で回ってきた打席。マウンドにはリーグを代表する抑えの山崎康晃がいた。「必ずシーズンでも当たる投手」と集中していた平田は、初球をはじき返して右前へ。チャンスを拡大して、決勝点になる1点へとつないでみせた。これが実戦初安打でもあった。

 昨年6月に右膝を痛め、シーズン中の試合復帰を果たせなかった。2軍スタートした今春のキャンプでは故障明けとは思えないほどの動きで、すでにいつでも1軍に合流できる状態。「今日は反対方向に打とうと思って、打てました。状態はいいです」と背番号6。2軍戦にあってはやはり、一番の役者ぶりだった。【遊軍 柏原誠】