プロ野球の楽天が13日、1月4日に亡くなった元監督の星野仙一氏(享年70)の献花台を、静岡市の草薙球場に設置した(16日まで)。

 献花台には星野氏の肖像画が飾られ、若い女性から年配のファンまで、多くの人が白いカーネーションを手向けた。1番に献花した静岡市の山内茂雄さん(84)は「私よりはるかに若いのに…。選手として監督として、これだけ多くの人に惜しまれる人はそういない。人徳ですね」と故人をしのんだ。また星野氏の現役時代からのファンという静岡市の稲葉正之さん(53)は「中日(の投手)のころから大好きで、浜松球場での試合も見に行きました。これだけ野球に熱心にやれる人は星野さんしかいない。残念です」と話した。

 楽天は2006年から、同球場でオープン戦を開催しており、星野氏も毎年のように静岡を訪れていたという。今年は過去最多の5試合を主催するなど、シーズン開始前の重要な地方拠点となっている。また試合前には難波喬司副知事から、楽天梨田昌孝監督に静岡産みかん「はるみ」の目録が贈呈され、球団側からは梨田監督サイン入りの記念パネルが贈られた。【鈴木正章】