DeNAラミレス監督がうれしい悲鳴だ。左翼のレギュラー筒香を休養させた中で、外野で出場した選手が次々に活躍した。

 3回に3番左翼の乙坂、4回に7番右翼で出場した内野手登録のソトがともに2号ソロを放った。7回には乙坂との交代で左翼に入った新人の楠本泰史外野手(22=東北福祉大)が今季12球団の新人初の2号を右翼ポール際に運んだ。試合前に「外野は7人全員がいい。誰を2軍に行かせるかオープン戦の最後まで迷う。梶谷も来るし」と話した指揮官の悩みが深まった。

 競争激化はチーム力を上げる。オープン戦首位浮上にラミレス監督は「オープン戦なので1位も最下位も変わらないが、いい野球をしてこの位置にいるのは重要だ」と話した。16日からの大阪遠征には梶谷が1軍合流予定で、その間に楠本は2軍で2試合に出場予定。新人の神里、内野手登録の佐野らを含め、アピール合戦は続く。【斎藤直樹】