日本ハム栗山英樹監督(56)が16日、限局性腹膜炎で戦線離脱中のドラフト1位、清宮幸太郎内野手(18=早実)が開幕1軍入りするための条件を挙げた。オープン戦が中止となり、ZOZOマリンで取材に対応。19日に今後の予定を決めるが、第1の条件として「まず、体の状態を見るしかない」と体調を整えることを求め、さらにオープン戦の残り5試合で「結果を出さないといけない。競争しているんだから」と続けた。清宮は12日から患部の回復を早めるため、固形物の摂取はせず、点滴で栄養を補給している。それでも栗山監督は「いくつか、いろんなパターンを考えている」と、ギリギリまで可能性を探る姿勢は崩していない。

 清宮はこの日、都内で行われた早実の卒業式に出席した。「これで卒業なのか、という感じで、まだ現実味がないですね」と感慨深げ。「野球だけではなく、学業との両立ですとか、人としても多くのことを学びました」と振り返り、友人と久しぶりに再会するなどリフレッシュできたようだ。「体調面でアクシデントはありましたが、少しでも早く回復できるように努めていきます」。早期復帰へ意欲を示した。【木下大輔】