中日は18日、本拠地開幕カード第2戦の4月4日巨人戦(ナゴヤドーム)で、お笑いタレントのブルゾンちえみ(27)が始球式を務めると発表した。

 ついにコラボが実現する。中日でブルゾンといえば京田陽太内野手(23)。プロ1年目の昨季、球団新人史上最多の149安打を記録し、新人王に輝く活躍を見せた。開幕から勢いを後押しし、注目されたのはナゴヤドームに流れる登場曲。ブルゾンちえみのブレークネタで使用されるオースティン・マホーンの「ダーティー・ワーク」だ。右翼席の竜党がネタと同じように最後に「35億!」と叫ぶのがドーム名物になっていた。今回のオファーも当然、その関係から。

 今年も京田は同曲を入場曲にチョイスしたが、掛け声は「35億」ではなく「きょうだ・ようた」に変更が決まっている。ブルゾン本人が来場する同日、1日限定で「35億」のコールが復活するかも注目される。

 ブルゾンは「光栄に思います。京田選手のおかげで球場に響いていた『35億』ですが、ドラゴンズファンの皆さん、この日は私、ブルゾンちえみと一緒に球場に『35億』を響かせましょう」と呼びかけた。

 「35億」をめぐっては16日に名古屋市内で行われた後援会による激励会で、白井文吾オーナー(90=中日新聞社会長)が「私は最初、スタンドの掛け声を聞いていて、何のことかよく分からなかった。お笑い芸人のネタで、地球上には35億の男がいるということらしい。地上すべての男をとりこにしてしまおうということに通じる」と京田人気について言及していた。

 ちなみに同日は、今季加入した松坂大輔投手(37)の移籍初登板が濃厚になっており、ブルゾンちえみは松坂の目の前で投球することになる。