西武菊池雄星投手(26)が19日、寝違いによる首の張りで初回降板した14日中日戦後、初めて本格的に投げ込んだ。

 メットライフドームでブルペン入りし、76球。序盤は球威、制球を欠き、顔をしかめる場面もあったが徐々に修正し「最初は(首を)かばいながら投げてしまいましたが、途中から怖さも抜けて。最後20球は全力でいけました」。ラスト1球は力強いクロスファイア。「シーズンでもなかなかない球だった。あれが出てくれば」とうなずいた。次回は予定通り23日DeNA戦に登板。30日の開幕日本ハム戦に備える。

 菊池が不安を一掃したことを受け、先発投手の陣容も固まった。開幕カード残り2戦は多和田、ウルフの順で臨む。多和田は17日のイースタン・リーグ巨人戦で7回3安打無失点と好投。昨季、日本ハム戦の防御率0・62という実績も考慮された。続くソフトバンクとの2連戦は、初戦に右の柱として期待される十亀。2戦目は新助っ人右腕のカスティーヨが有力だ。開幕から2カードは先発投手5人で回せる日程。3カード目のオリックス戦以降に必要となる6枚目には、巨人から移籍した高木勇が加わる見込み。菊池と十亀を軸に、スタートダッシュを目指す。【佐竹実】