DeNAがルーキーの神足で、新たな姿を見せた。7回、先頭のドラフト2位神里和毅外野手(24=日本生命)がこの試合3つ目の四球を選ぶと、次打者の初球から仕掛けた。オープン戦4個目の盗塁を決めて進塁。捕逸と倉本の適時打で生還した。「プロに入って最初は不安はあったが、守備と走塁は通用するかなという手応えがある」と持ち味を発揮。開幕スタメンが現実味を帯びてきた。

 神足で西武をかき乱すと、続く1死一、三塁の場面で桑原がセーフティースクイズ。ラミレス監督が掲げるスモールベースボールを体現してみせた。4打席で3四球1得点と、その攻撃の火付け役となった神里の姿に同監督も「盗塁のセンスがいい。選球眼もいい。バッティングもシャープ。彼の存在はもはや無視できない。明日も先発で使うから、考えを詰めていきたい」とほれ直した。

 今日25日のオープン戦最終戦後に、開幕スタメンを発表する予定。神里は「自分が今持っているものはアピールできたかなと思う」という。開幕ローテ入りが内定し4月4日阪神戦先発濃厚のドラフト1位東克樹(22=立命大)に続き、走攻守に存在感を示すルーキーが、名を連ねる可能性は十分ある。【栗田成芳】