中日松坂大輔投手(37)が復活の1歩を刻んだ。テストを経て入団した中日で初登板。西武時代の06年9月26日ロッテ戦以来、12年ぶりとなる日本での先発で、苦しみながらも5回3失点と踏ん張った。メッツ所属時以来、4年ぶりの白星は惜しくもつかめなかったが、復活近しを印象付ける力投だった。横浜高3年時に甲子園連覇した「平成の怪物」出現から20年。数々の栄光ののち、故障と闘い続けた長いトンネルを抜け、新しいステージを歩み始めた。


<怪物伝説彩った 松坂の言葉>

 ◆98年8月22日、甲子園決勝でノーヒットノーランを達成し春夏連覇

「甲子園が自分を大きくしてくれました」

98年8月22日、全国高校野球選手権・決勝戦 横浜対京都成章 ノーヒットノーランを達成、ガッツポーズする横浜・松坂
98年8月22日、全国高校野球選手権・決勝戦 横浜対京都成章 ノーヒットノーランを達成、ガッツポーズする横浜・松坂

 ◆99年5月16日、オリックス戦でイチローから3打数3奪三振

「自信が確信に変わりました」

99年5月16日、松坂は外角高めのストレートでイチローを三振に仕留める
99年5月16日、松坂は外角高めのストレートでイチローを三振に仕留める

 ◆1年目の99年4月21日ロッテ戦、2戦合計300球も勝ち星がつかず

「同じ投手に投げられるなら、借りは返します」

99年4月21日、西武対ロッテ 投球する松坂
99年4月21日、西武対ロッテ 投球する松坂

 ◆07年4月5日、メジャー初登板

「(初球は)絶対に直球を投げようと思った。変化球のサインが出たら首を振ろうと思ってた」

07年4月5日、ロイヤルズ対レッドソックス メジャー初登板した松坂
07年4月5日、ロイヤルズ対レッドソックス メジャー初登板した松坂

 ◆06年3月、WBC制覇

「キューバはストレートに強いと言われているけど、言われるほど、勝負したくなる」

06年3月、WBC決勝でキューバを制した日本の松坂
06年3月、WBC決勝でキューバを制した日本の松坂

 ◆07年10月、ワールドシリーズ制覇

「僕の達成感は微々たるもの。僕はまだ1年」

07年10月、ワールドシリーズ第4戦 ロッキーズ対レッドソックス ワールドチャンピオントロフィーを手にした松坂
07年10月、ワールドシリーズ第4戦 ロッキーズ対レッドソックス ワールドチャンピオントロフィーを手にした松坂