巨人が誇る投手の2枚看板が共倒れとなった。前夜に2戦連続KOされた菅野に続き、左のエース田口麗斗投手も乱調。初回から制球が定まらず、3連続四球。青木、畠山に連続適時打を浴びるなど、いきなり4失点した。3回に味方が逆転した直後には荒木に2ランを浴び、ヤクルト打線を乗せてしまった。2回1/3を6失点で降板。5回4失点だった阪神との開幕2戦目に続く不本意な内容に「話にならない。全部ダメでした。テンポよくという気持ちはあったが、悪い流れになってしまった」と猛省した。

 早期のKO劇で4枚の勝利の方程式につなぐ前に谷岡、高木が猛攻にさらされた。16安打8四球で15失点。記録的な惨敗で、15失点以上は09年の日本ハム戦以来で、ヤクルト戦では03年までさかのぼる。高橋監督は「どんな取られ方でも反省は残るが全体的に四球が多い」と指摘した。投手陣に加え、守備、走塁でもミスが散見した試合だった。

 ローテの2周目に入り、昨季21個の貯金をつくった菅野、田口が、今季は登板試合で1勝3敗は想定外だ。「(2人は)信頼してる投手だから悪くてもそれなりに投げてもらわなくちゃ困る」と高橋監督。チーム防御率はリーグワーストの5・22まで降下。2枚軸が復調しなければ、投壊現象は止まらない。【広重竜太郎】