最強ブラスバンドが大記録を後押しする。通算2000安打まであと33本に迫るロッテ福浦和也内野手(42)の母校、千葉・習志野高の吹奏楽部が、6月14日のDeNA戦(ZOZOマリン)で応援に駆けつけることが9日、濃厚になった。高校野球名物でもある同校の演奏がロッテ応援団と一緒になり、ド派手な合同応援で盛り上げる。

 トランペットにフルート、クラリネット-。ロッテ福浦の安打量産を後輩たちが音楽で“援護”する。球団と習志野高は6月14日のDeNA戦に、同校吹奏楽部を呼ぶ方向で最終調整に入った。当日は200人以上の部員がZOZOマリン外野席に勢ぞろい。ロッテ私設応援団とともに、球団応援歌と同校応援歌を奏でる画期的な計画だ。

 同校ブラスバンドは、全日本吹奏楽コンクールに31回出場して23回金賞の超名門。スタンド応援は「美爆音」の異名を持ち、高校野球の名物にもなっている。あと33本で通算2000安打に届く福浦は「『レッツゴー』をやってくれるんですかね。高校の時から吹奏楽部の応援には勇気をもらってきた。夢のようです」と母校の粋な計らいに感激。ユニホーム右袖に「習志野市」のロゴを掲出する「ALL FOR CHIBAデー」でもあり、地元が大々的に盛り上げる。

 福浦は8日の日本ハム戦で球団最多タイの通算2161試合出場を達成し、こちらは今日10日の西武戦に出場すれば単独新記録。「それもびっくり。投手で入って、2軍で1試合も投げていない。そんな自分が球団の偉大な記録に近づいているなんて」と驚く。大記録を1つ塗り替え、もう1つの大記録へ。6月14日を「あとは自分がいい形で迎えること」と心待ちにした。【鎌田良美】