ソフトバンクの2番上林にバントのサインは出なかった。初回、無死二塁。「打てのサインだった。打てば今日みたいにヒーローになれる。(チャンスでの打席は)楽しい。嫌いじゃない」。粘って7球目のカーブを捉え、右越えの先制適時三塁打。火がついた打線は一挙4点。先発バンデンハークに序盤で大きなプレゼントをした。

 開幕10試合目のこの日、初めて2番に起用された。工藤監督は「今は調子がいい。本多が出たら打たせようと思った。うちの起爆剤になっている」と、積極策しか考えていなかった。快足も魅力だ。2回の第2打席では中堅右前へのライナーで一気に二塁へ。工藤監督は「あの当たりで二塁へ行く。ドンドン先の塁を狙ううちの野球を実践している」と好走塁をほめた。

 打率はチームトップの打率3割9分4厘。「今は球の見極めができている」。チームは5割復帰。上林のバットからしばらくは目が離せない。