立大のゴールデンルーキーが、最高のデビューを飾った。昨夏のU18高校日本代表の川端健斗投手(秀岳館)が、大学初登板で初勝利を挙げた。同点の4回から登板。4回を1安打無失点、5奪三振と快投した。慶大は岩見(現楽天)の背番号「13」を継承した嶋田翔内野手(2年=樹徳)が2試合連続の適時打で打線をけん引。立大、慶大ともに連勝で勝ち点を挙げた。

 デビューのマウンドは、同点の4回に訪れた。立大・川端健は3者凡退で流れを引き寄せ、その裏に藤野が決勝のソロを放った。最速144キロの直球、カットボールを勝負球に4回を1安打無失点。毎回の5三振で初登板初勝利を挙げた。第1戦でU18高校日本代表でプレーした早大・徳山壮磨投手(大阪桐蔭)が初登板で1回無失点。「徳山よりいいピッチングがしたいと思った」と快投デビューでライバルを上回った。

 新人離れした強心臓を証明した。6回終了時、溝口監督から意思を聞かれ、「行きます」と即答。無失点で中川颯投手(2年=桐光学園)に継投した。高校の恩師だった鍛治舎監督(現県岐阜商監督)から「1年からエースを取れ」とエールを送られた左腕は「6大学を代表する選手になることが目標です。20勝はしたいですし、大きな目標を立てて、それに向かってやっていきたいです」と大志を抱いた。【久保賢吾】

 ◆川端健斗(かわばた・けんと)2000年(平12)1月26日、京都・木津川市生まれ。小3から野球を始め、中学では南都ボーイズに所属。秀岳館では1年秋からベンチ入りし、2年春のセンバツから3季連続で4強入り。昨夏はU18高校日本代表に選出された。ドラフト上位候補にも挙がったが、プロ志望届を提出せずに立大に進学。家族は両親と兄、弟。174センチ、70キロ。左投げ左打ち。