金本阪神が中日松坂に立ちはだかる。19日にナゴヤドームで先発予定で、日本球界復帰後は初対戦。金本監督は「こっちは打つだけですよ」と短い言葉に決意をにじませた。

 刺客として期待されるのは新外国人ロサリオだ。16日「1回も対戦したことはない。もし、投げてこられるなら、ぜひ打ちたい。いい結果を残したい」と話した。R砲はロッキーズで11年にメジャーデビュー。12年から3シーズン、正捕手として活躍した。松坂はレッドソックスで先発機会が激減していた時期でメッツにも在籍したが、無縁だった。

 R砲には、上がり目がある。先週でセ・リーグ5球団との対戦1巡目が終了。外角に逃げる変化球に苦戦して打率2割2分2厘、1本塁打にとどまったが、収穫もある。日本投手の配球傾向や球筋など情報を収集。金本監督も期待した。

 「(同じ)投手と2回3回と対戦して見えてくるところもある。慣れもある。(いま)自分自身の形を見失っている。でも戻りつつあるから。練習では、だいぶ、良くなっているから」

 ロサリオも「一生懸命、1日1日、1球1球を大事にしたい」と意気込んだ。06年6月以来、12年ぶりに向き合う松坂攻略で勢いをつけたい。【酒井俊作】