俺もいるぞ! 阪神原口が途中出場で猛アピールした。梅野に代わり6回の守備から出場。16年10月1日の巨人戦以来、約1年半ぶりのマスクに燃えた。

 早速自慢のバットが火を吹いた。6回の先頭で変化球をとらえて中前へ運んだ。5回までチームが1安打に封じられていた菅野から、いきなり快音を響かせた。高山の適時打で生還し、意地の1点をゲット。8回も先頭で三塁線を破る二塁打を放ち、高山の適時打で再びホームにかえった。

 「後からいく選手でもしっかり準備していかないといけない。しっかりスイングできたのはいいこと。続けていきたい」

 今季初の2安打で全2得点をマーク。金本監督も「しばらく実戦に出ていないんだけど、その中でよく菅野から2本というね。だいぶ打撃が良くなってきた」と評価した。

 だが原口は守備面で反省しきりだった。8回に二盗を許し、島本の2つの暴投も止めてやれなかった。「捕手は投手との連携なので、シマ(島本)に迷惑をかけてしまった」。今季17試合のスタメンは梅野が16試合で、坂本が1試合。代打要員でもある原口のスタメンはまだない。今季から志願して再転向した「捕手原口」。ずっと控えに甘んじるわけにはいかない。アピールを続けて、奪い返す意気込みだ。【古財稜明】