巨人先発の野上が再び虎を倒した。今季最長の8回を5安打1失点で投げ切り、2勝目を挙げた。西武在籍9年間で阪神戦は6戦未勝利だったが、今季は移籍後初勝利を含む2戦2勝。敵地・甲子園の阪神ファンの声援に「普通のヒットでもすごい大歓声だった」と目を丸くしたが「3者凡退に切れば逆にため息もすごい。楽しく投げられました」と、聖地に漂うアウェー感を逆手に取った。

 打線の大量援護にも背中を押され、マイペースに好投した。初回に先制点を奪われ37球を要した。それでもストライク先行とテンポアップを心掛け、持ち味の打たせてとる投球を披露した。今カードは菅野、田口と先発陣が好投していただけに「昨日の田口の勝ちを無駄にはできない。勝ち越すだけじゃなく、チームが3連勝することが大事」と流れに乗った。