DeNAネフタリ・ソト内野手(29=プエルトリコ)が起爆剤となってチームの連敗ストップに貢献した。

 1軍昇格即、「2番右翼」でスタメン出場。1回無死一塁の第1打席で「チームが負けている中で気持ちが入った」と、いきなり左翼越えの先制二塁打を決めた。続く3回はバックスクリーンに運ぶ1号ソロ。「感触はよかったけど高く上がってしまったので、あそこまで飛ぶとは思わなかった。風にも助けられたよ」と笑顔をみせた。

 故障に泣かされた。開幕メンバー入りも、右ふくらはぎを痛め開幕翌日の3月31日に登録抹消。それでも「残念な気持ちはあったが、いかに(リハビリの)時間を有効に使えるかを考えて、あきらめない気持ちでやってきた。あの時間は、決して無駄ではなかった」。下半身強化のため、ウエートトレーニングやチューブを使ったエクササイズに取り組んだ。打撃フォームが安定し、2軍戦6試合で打率4割5分、3本塁打の8打点をマーク。結果を出して、1軍デビューをつかみ取った。

 ファームでともに汗を流したチームメートの姿が刺激になったという。「みんながこの舞台(1軍)で戦うために必死でやっている。その環境に身を置いたことで、改めて1軍で戦いたい思いが強くなった」と明かした。

 ラミレス監督から攻撃的2番を託され、2安打2打点の活躍。目指してきた横浜スタジアムで見事に起用に応え「ファンの熱い気持ちが伝わる球場で結果を出せて最高でした。素晴らしい経験だった」と振り返った。指揮官も「打線の調子がよくない中で2番で使って、すぐに結果を出してくれた。非常に大きなインパクトを残してくれて、勢いをもたらしてくれた」とたたえた。

 乱打戦を制し、引き分けを挟んでの連敗は4で止まった。初のお立ち台で「ガンバリマス!」と誓ったソト。DeNA打線に、力強い戦力が加わった。