昨秋3位の東北福祉大が東北学院大を7-0の7回コールドで圧倒し、2季ぶり69度目の優勝を決めた。5回に1番吉田隼外野手(4年=国士舘)の右越え2ランで加点。投げては先発左腕の山野太一(2年=高川学園)から1年生右腕の椋木蓮(高川学園)につなぎ7回無安打無得点(参考記録)で締めた。試合後、胴上げを拒否した大塚光二監督(50)は「これ(優勝)が当たり前だから」と強気に言った。

 昨秋は仙台大、東北学院大に連敗し、屈辱の3位。主将の古川澄也外野手(4年=花咲徳栄)は「大学日本一の前に、このリーグを勝たないと。目の前の試合に負けちゃ駄目」とチームを引き締め続けた。優勝が決まる大一番で、主将のゲキに応えたのは最上級生だった。副主将の吉田が2ランを放ち、7回には西山裕貴内野手(4年=国士舘)の一打がコールド勝ちを決めた。古川は「4年生の意地を感じた。ここで力を出すのはさすが」と称賛した。

 4年が引っ張った打撃陣に対し、出遅れた投手陣は1年生の抜てきでしのいだ。今春4勝の先発山野が4回無安打ながら6四球と苦しんでいるのを見るや、大塚監督は5回から椋木を投入した。同監督は「明日のことなんか考えてない。椋木がテンポよく投げてくれてコールドにつながった」と絶賛。6月11日から開幕する全日本大学選手権(神宮ほか)は1回戦で広島6大学のリーグ覇者と激突する。【高橋洋平】