4月30日西武戦以来のマウンドとなった先発池田隆英投手(23)の力投も、勝利には結び付かなかった。

 池田は2回に甲斐のライナーを右前腕に当てるアクシデントに見舞われた。だが「違和感? ありましたけど投げないと後ろにも負担がかかるし、チームにも迷惑がかかる」と続投。ソフトバンクの強力打線を4回まで無得点に封じた。

 5回2死一、二塁の場面で柳田に左前適時打を打たれ、同点とされたが「6回も行きたいと思っていました」と、投げる気満々だったという。だが徐々に球が高めに浮いてきており、球速も落ちていた。握力の低下を心配した梨田監督が5回86球で交代を命じた。

 その後、救援陣が捕らえられ、結局チームは1-6の完敗。連勝も4でストップした。

 池田は1軍での登板がない間、岸や則本のトラックマンの数値を見て研究。城島健司が大好きだった子供の頃からあこがれていたソフトバンク打線を相手に一定の結果を出した。

 だが今季2勝目を手にすることはできず「腕は振れました。でも柳田さんのところですね。もったいないし、悔しいです」と話した。