広島の坂倉将吾捕手(19)が、今季初安打を放った。8回1死一塁から代打で登場。それまで打線が得点できなかった柳から右中間を破る適時二塁打で、左翼席のカープファンに見せ場を提供した。

 「チャンスが少なかったので、何とか必死にいった。打席に入る前に、打撃コーチから外に目付けをしていこうという話だった」。そんな狙い通りに外寄りのチェンジアップをうまくバットに乗せた。

 春季キャンプは初の1軍スタートをつかみ、侍ジャパンの稲葉監督から特に打撃面の才能を認められた。高卒2年目の飛躍が期待されたが、開幕1軍メンバーからは漏れた。「悔しさはあるが、それが実力。ここから戦力になれるように頑張りたい」と、今季6打席目での快音を今後につなげる意気込みを示した。

 昨年9月には高卒1年目捕手として65年衣笠祥雄以来の安打、打点を記録。ファーム日本選手権では巨人森福から決勝3ランを放った。今季はここまで出場機会は限られているが、持てる力を最大限に発揮していく。