西武十亀剣投手は6回1/3、2安打1失点、自責0と好投したが、援護がなく、5敗目を喫した。

 立ち上がりは球が高く、制球もやや安定感を欠いた。だが、尻上がりに良くなり、4回まで無安打投球だった。

 5回に味方の失策があり2死二、三塁を招いたが、西川を遊ゴロ。6回2死一、三塁のピンチは、石井一を左飛に打ち取った。

 7回、先頭清宮の右中間への打球を捕りに行った中堅秋山、右翼木村が接触。秋山が落球(失策)し、一気に三塁まで進まれた。次打者の清水は浅い右飛でタッチアップさせなかったが、左打者が続く場面となり降板。2番手武隈が1死一、三塁から西川に決勝の犠飛を許し、十亀は自責0ながら負けがついた。

 投球を振り返り「調子は、それほど悪くなかったです。丁寧に、大胆に行けました」と話した。

 防御率2・74は、規定到達者ではチームトップ。それでも、打線の援護もなく、早くも今季5敗目だ。「自分に勝ちがつかないのは何かある。次回へ向けて、映像を見返したいです」と努めて冷静に話していた。