もう1人の「ダイスケ」も健在だった。中日山井大介投手が今季初先発で4年ぶりの完封勝利を挙げた。

 前回登板は17日のウエスタン・リーグ広島戦で79球を投げ、5回1失点。中4日の間隔で、1軍初マウンドが回ってきた。それでも疲れは全く見せずに、直球は球威があり、スライダーやフォークといった変化球がさえた。筒香らDeNAの主軸3人をノーヒットに抑えるなど、4安打完封の快投だった。40代投手の完封勝利は16年黒田(広島)以来史上9人目。中日では山本昌に続く2人目の快挙だ。

 ヒーローインタビューに応じた山井は「出来すぎです。野手が守ってくれたし、点も取ってくれた。40歳の1発目で完封できてよかった。ベテランはいっぱいいるが、僕もがんばっていきたい。40代の皆さん、まだまだこれからいい日が来ると思います。がんばっていきましょう!」と観戦に訪れたオジサンたちとの共闘を誓った。

 中日は20日の阪神戦で37歳の松坂が今季2勝目を挙げる好投を見せた。2人の「ダイスケ」による熟練の投球で、3位DeNAに1ゲーム差に迫った。