日本ハム中田翔内野手が嫌な流れを一掃する10号3ランを放った。

 1点を追う5回2死一、二塁の場面。ロッテ先発の渡辺の初球を捉えて、左翼席へ逆転弾。「チャンスだったし、四球の後でもあったし、積極的に打っていこうと思っていた。いい感じで振りぬくことができた。まだ試合は終わっていないから、追加点を取って投手陣を楽に投げさせてあげたいね」。10試合ぶりの1発で8年連続2桁本塁打となり、チームに2点リードをもたらした。

 節目のアーチの直前には、痛い状況判断のミスが起きていた。1死一塁から大田が中越えに大きな飛球を放った。中堅手の荻野がフェンスにぶつかりながら捕球したかに見えたが落球。ただ、一塁走者の西川には死角になっていたようで一塁へ帰塁。大田は一塁を回って二塁へ向かっていたため、走者を追い越してしまったためアウトになった(記録は中前打と走塁死)。

 しぼみかけたチャンスを3番近藤が四球でつなぎ、4番中田が豪快な放物線でミスを帳消しにしてみせた。