ロッテ涌井秀章投手が今季自己ワーストの10安打9失点(自責8)と崩れ、4敗目を喫した。安定した立ち上がりを見せたが、4回から崩れ、7回途中で交代を告げられた。

 今季はこれまで、試合が進むにつれて調子を上げる展開が多かった。突然の乱調に「よくわかんないまま、修正する間もなくトントンやられた。打たれたのは変化球なので、振り返ると変化球を多くしすぎて、カウントを苦しくしてっていうのがあった」と分析。「自分は真っすぐを多く投げないとこうなるっていうのが、あらためて分かった。これがシーズン後半じゃなくて良かった」と反省した。

 前夜の日本ハム戦は延長12回の熱戦となり、中継ぎ投手6人が登板していた。井口資仁監督は「(中継ぎを休ませるためにも)今日は120~130球までは、涌井に任せると決めていた。本人も分かって投げていたと思う。こういう展開になって残念」。これでオリックス戦は4月18日から5連敗となり、交流戦前の借金完済はならなかった。