「菅野塾」から新たなスタートを切る。巨人ドラフト1位の鍬原拓也投手(22)が28日、1軍に初合流した。初登板初先発の予定の31日日本ハム戦(東京ドーム)へ、川崎市のジャイアンツ球場で投手練習に参加。練習前には菅野に「待ってたぞ。一緒に頑張ろう」と声をかけられ「先輩方がやりやすい環境を作ってくださった」と感謝した。
チャンスを待っていた。ノック後のグラウンド整備を終えると、菅野と2人きりの時間が生まれた。「たまたま2人で歩いていたので、今だ、今しかないと思いました」。プロ入りからノートに書きためた疑問をぶつけた。カットボールの握りや腕の振り方などを教わり、全体メニュー終了後ブルペンで試した。「すぐにできるとは思っていないけれど、早く感覚をつかみたい」。探求心があふれた。
菅野からも「力になれることがあれば力になりたい」とバックアップを約束された。「田口以来、生え抜きが出てきていない。僕も含めて、新しい選手と刺激し合ってやっていければ」。鍬原には投手陣活性化への期待もかかる。
上半身のコンディション不良で遅くなったデビューにも「マイナスだけじゃない。自分を見つめ直すいい時間だった」と悲観はない。ドラフト1位投手の初先発初勝利となれば、04年希望枠入団の野間口貴彦以来13年ぶりとなる。「出遅れた分はこれから活躍して取り戻したい」。雌伏の時を経て、“エース道”への足がかりを作る。【桑原幹久】



