ソフトバンク中田賢一投手(36)が7回2/3、2失点で今季3勝目を挙げた。チームは交流戦3連勝で貯金3とした。

 ベンチで試合終了の瞬間を迎えた中田は、ナインとハイタッチをかわした。「(甲斐)拓也と毎回話をしながらやっていったのが、いい結果につながった」とお互いの意見を合わせ、得意のフォークだけでなく、スライダー、カーブと織り交ぜ阪神打線に的を絞らせなかった。三振も9個奪った。

 7回に福留、糸井、中谷と3者連続三振でベンチへ戻ってくると花束をもらった。「全然わからなかった。後ろを向いて(スコアボードを見て)やっとわかった」と、史上177人目の1500投球回達成を知った。「ここまで大きなケガなく来られた。(中日、ソフトバンクの)トレーナーや裏方に感謝です」と真っ先に、支えてくれたスタッフに感謝した。

 打者としても5回には右前安打を放ち、15年以来3年ぶりに「H」マークを点灯させた。工藤公康監督(55)も「ナイスピッチング。完封ペースだったけどね。長い回を投げてくれて、6、7回(を投げる中継ぎ)の投手を休ませられた」とほめた。中田は通算98勝目。100勝の花束も近い。