12日から楽天戦(楽天生命パーク)に臨む中日の一部選手が11日、同球場隣接の室内練習場で練習した。初戦12日先発の山井大介投手(40)も若手に交じって汗を流した。今季初戦で山本昌以来の40代完封勝利。次戦3日の日本ハム戦(札幌ドーム)は6回無失点で2勝目。15イニング無失点の「ドクター0」として注目を浴びている。3勝目を挙げれば、8日のソフトバンク戦(ナゴヤドーム)で、勝利したもう1人の「ダイスケ」松坂大輔投手(37)の勝ち星とも並ぶ。

 山井は「キャンプでやってきたことが、いい感じになっている。勝つことでモチベーションも上がっている。ただ(周囲から)無失点って言われると止まってしまう。明日は1イニング目に取られるよ」と冗談めかして笑った。

 山井は、自らも阪神大震災で被災したこともあり、13年オフから東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の児童養護施設「旭が丘学園」を慰問、寄付金やドラゴンズグッズを届け続けている。「しっかり投げて、オフの再会を楽しみにした」とモチベーションを高めていた。【伊東大介】