慶大(東京6大学)が東日本国際大(南東北)に、10-2の8回コールドで圧勝した。2回戦で3打席連続三振した8番の嶋田翔内野手(2年=樹徳)が公式戦2本目のダメ押し3ラン。優勝候補が2戦連続のコールド勝ちで存在感を見せつけ11年以来の4強入りを決めた。今日15日は休養日で準決勝は16日に行われる。

 嶋田が汚名返上の一打だ。3点リードの5回2死二、三塁。1ストライクからスライダーを左翼席へ。「スライダーを狙っていました」。流れを引き寄せ、8回コールドへつなげた。

 前日の苫小牧駒大戦で3連続三振。この日も第1打席で空振り三振。初球を見逃し、大久保秀昭監督(48)に「ファーストストライクを振らないで打てるか! 初球のスライダーを打て」と活を入れられた。発奮した嶋田は「ちょっとは結果を残せたかな」と笑った。

 優勝候補が敗れる中、2戦連続コールド勝ち。大久保監督は「(準決勝の)東北福祉大は投手がいいと聞いている。きっちり分析しロースコアの戦いをしたい」と地に足をつけ、頂へ登る準備をする。【和田美保】