西武-中日2回戦(メットライフドーム)で、敷田直人球審(46)が突然倒れるアクシデントが発生し、球場が騒然となった。

 7回1死二塁、打者秋山、カウント2-2から中日木下雄が投球動作に入る直前、右手でタイムをかけようとした瞬間に後ずさりし、尻もちをついてあおむけに倒れた。木下雄が両手を広げて異変をアピールし、秋山は「振り向いたら、倒れるところだった」。即座に中日の捕手大野奨がベルトを緩め、秋山は靴を脱がせた。両チームのベンチからスタッフが駆け寄り、AEDも持ち出されたが使用することなく、約3分後に担架で運ばれた。卍(まんじ)ポーズでのコールは有名で野球ファンからの人気も高く、応援団からは「敷田コール」が湧き起こった。

 敷田球審は、前打者の金子侑のファウルチップが左膝付近に当たり、痛みを訴えていた。NPBによると、その痛みが影響して倒れたという。救急車で搬送される際には自ら上体を起こすなど、しっかり意識があった。倒れた際に頭を打っているため、精密検査を行う見込みだ。

 試合は7分間の中断を経て三塁塁審の柳田が球審に入り予備審判の嶋田が三塁塁審に入って再開された。