プロ3年目のソフトバンク川瀬晃内野手(20)が、プロ初打点をマークした。だが、適時失策するなど喜びよりも悔しさが大きい1戦となった。

 2回1死二、三塁。ヤクルト先発ブキャナンのチェンジアップに食らいつき、二塁手の横をしぶとく破る先制の2点適時打を放った。「追い込まれていたので、何とか粘って前に飛ばそうと思いました。いいところに飛んでくれた」。プロ8試合目、20打席目での初打点となった。

 この日はこれまでの遊撃手ではなく、二塁手でスタメン出場。6回無死一、三塁の守りでは川端の飛球を落球。適時失策としてしまった。「2軍でも二塁は守っていた。何でもない飛球。あれは自分の集中力が足りなかった。守備で生きていかないといけないのに…。今日は先輩方に助けてもらった1日。次は恩返しできるように頑張りたい」。勝利に喜ぶナインの中で、ひとり下を向いてロッカーへと向かった。

 工藤監督は「あれ(失策)で全部なくなるような顔をしていたね。いい守りもいい打撃もあった。誰もがこういうことを経験していくもの」と失敗から学んで成長してほしいと期待を寄せた。