ソフトバンク上林が「交流戦本塁打王」を当確させる逆転アーチを放った。1点を追う8回2死一塁、ヤクルト近藤から交流戦7本目の10号2ラン。プロ5年目の若武者が成長の跡を見せ、チームは3位オリックスに並んだ。

 ガッツポーズで生還した上林はナインと大盛り上がりでハイタッチした。「フォークを狙っていたけれど、反応で打てました。本塁打は狙っていなかった。歓声で本塁打だとわかりました」と、146キロ高め直球を反応で仕留めた。

 6本塁打の近藤(日本ハム)宮崎(DeNA)はすでに日程を終了。今日20日に最終戦を行うオリックスのT-岡田が現在4本、吉田正が3本と可能性を残すが“初タイトル”はほぼ確実。「僕は本塁打打者ではない。たまたまこの時期に打っているだけ」と話す。

 工藤監督は「勝ちたいという気持ちが出ていた。今日の勝ちは大きい」。リーグ再開前に最高の逆転勝利となった。【石橋隆雄】