巨人は大黒柱不在がもろに影響した。1番、遊撃手、主将の3役でチームの根幹を成す坂本勇が今季67戦目で初めて欠場した。コンディション不良とみられ、練習にも不参加。ベンチ入りメンバーに名を連ねたが、最後まで姿は現さず、出場できる状況になかった。

 接戦となった7回の守備。1死一塁で通常の二塁手から遊撃手に入った吉川尚が不規則にバウンドした球を処理できずに内野安打とした。体の正面で受けた体勢に井端内野守備コーチは「半身になって捕らないといけない」と指摘。吉川尚は「捕れば併殺。僕のエラーです」と反省した。ピンチが広がり、最後は2死満塁で西浦に走者一掃の適時二塁打を浴びて決壊した。

 9回に1点差に迫るも約2カ月ぶりのカード3連勝を逃した。高橋監督は「序盤からというところはあったが、最後に少し粘った」と切り替えた。次カードの首位広島戦で坂本勇の巻き返しに期待したい。