日本ハム上沢直之投手(24)が、今日3日の西武戦(札幌ドーム)に先発する。ここまでチームトップタイの7勝を挙げ、先発投手陣をけん引。2日に発表されたマイナビオールスターゲーム2018(第1戦=7月13日京セラドーム大阪、第2戦=同14日リブワーク藤崎台)の監督推薦で球宴初出場を決めた右腕が、チームを今季初の首位へと導く。

 夢舞台への出場が決まった上沢が、首位西武との直接対決へ気を引き締めた。今日3日が今季3度目の対戦。過去2戦はともにチームに勝ちをつけている(自身は1勝)が「大事な1試合だと思っている。こういう試合で勝てれば評価される」。真のエースになるために、試金石の大一番と位置づける。

 ここまで12試合に登板し、マルティネスと並ぶチームトップの7勝をマーク。防御率2・04は楽天岸に次いでリーグ2位と安定し、この日、監督推薦による初めての球宴出場が発表された。「まさか僕が選ばれるとは思っていませんでした。うれしいです。記念になると思いますし、自分のこれからの野球人生に生かしたい」。プロ7年目での球宴切符に心を躍らせた。

 上沢の脳裏に刻まれているのは、06年の球宴。阪神藤川が、マウンド上で直球勝負を予告し、カブレラ(西武)、小笠原(日本ハム)を全球直球で連続三振に仕留めた。「ストレートで抑えている姿が衝撃でした」。自身は夢のマウンドを見据えてDeNA筒香との対戦を希望。オープン戦を含め通算6打席ノーヒットと相性のいい相手に「直球勝負」を挑む…かと思いきや、「全球種を使って抑えたいです」。“らしさ”を前面に出して挑むつもり。

 その前に、まずは大事な一戦。西武とは1ゲーム差の2位につけ、今日3日とあさって5日(函館)の変則2連戦を連勝すれば、首位が入れ替わる。「気合を入れて行きたい」。若き右腕が、チームを今季初の首位浮上へと導く。【山崎純一】