6月30日阪神戦の頭部死球で側頭部を打撲したヤクルト青木宣親外野手が、5日にも脳振とう特例措置を申請して抹消される見込みとなった。

 この日は「2番中堅」で復帰する予定だったが、試合前練習中に死球後初めて外野守備に就いた際に「フラフラする」と不調を訴え、大事を取ってスタメンを回避。そのまま2試合連続で欠場した。5日にも帰京し、病院で検査を受けることになった。

 小川淳司監督は「特例措置にせざるを得ない状況になった。1度病院にいかないといけないので、ガイドラインに沿ってやっていく。段階をクリアすれば、(復帰は)球宴の最初の日(13日)か、前の日か。出場は可能なので」と説明した。脳振とうの特例措置が適用されれば、日本野球機構(NPB)が作成したガイドラインに従った段階的な練習を全てクリアすれば、通常の10日間を待たずに再登録が可能になる。

 青木は大リーグ・ジャイアンツ時代の15年8月の頭部死球後、脳振とうの後遺症に苦しんだ経験がある。試合後は「ちょっと気持ちが悪くなった。米国の時ほどじゃない」と話し、帰りのバスに乗り込んだ。