巨人田口が不振にはまり2軍降格が決まった。毎回走者を背負う苦しい投球。3回にDeNA打線の餌食になった。2安打と四球で1死満塁とピンチを招くと、ソトに甘く入ったスライダーを2点適時打とされ、2死二、三塁から嶺井に落ちきらないチェンジアップを合わされて、この回だけで4失点。5回1死二塁でマウンドから引きずり降ろされた。

 復調の兆しが見えない投球が続いている。前回登板の広島戦に続く2戦連続の5失点KO。直球にキレがなく、変化球も腕が振れない。マウンド上で躍動感が生まれない。5月5日の2勝目を最後に2カ月間、白星から遠ざかる。今季6敗目でチームの連勝を3で止めた左腕に、斎藤投手総合コーチは「もうきつい。『下でしっかりとやってくれ』と本人に伝えた。調整とかじゃない」。1軍デビュー戦となった15年4月11日ヤクルト戦以来、初の不振での2軍降格を通達した。

 前半戦の登板機会はなくなったが、先の戦いに向けて再起は必要不可欠になる。田口は「とにかく練習して、ここに戻ってきたいという気持ちが強い。今の時期にこういう経験ができていることは絶対に将来につながると思う」と出直しを誓った。【為田聡史】