あるぞ、異例の中2日で後半戦開幕投手! 阪神ランディ・メッセンジャー投手(36)が球宴登板後、後半戦開幕試合となる16日巨人戦(甲子園)に先発するプランが浮上していることが9日、分かった。13日の球宴1戦目(京セラドーム大阪)に登板しても中2日の強行登板となるが、首脳陣の大黒柱への信頼は厚く、節目の一戦を任せる可能性が高くなった。

 後半戦開幕早々から、虎に勝負手プランが浮上していることが判明した。大黒柱メッセンジャーが、後半戦開幕試合となる16日巨人戦に強行先発する可能性が高くなった。右腕はすでに来日9年目にして監督推薦で球宴初出場を決めている。現実的に考えれば、中9日で13日の球宴1戦目に登板した後、中2日で16日に向かう流れになりそうだ。

 メッセンジャーは当初、この日の敵地広島戦に先発予定だった。西日本豪雨の影響で広島3連戦が中止となり、ウエスタン・リーグ中日戦(鳴尾浜)に回ることも可能だったこの日は、甲子園室内練習場で汗を流した。登板間隔を空けて疲労を軽減させることで、後半戦開幕直後からのフル稼働に備えたとも考えられる。

 香田投手コーチは2軍戦視察に訪れた鳴尾浜で、後半戦開始直後の先発ローテについて「もうちょっとですね。明日に投げる投手がいるので、明日も見て、また明日監督と話すと思います」と説明した。まだ流動的な部分は残すが、メッセンジャーの後半戦開幕投手プランも有力候補となっているもようだ。

 大黒柱が巨人との後半戦開幕カード初戦に向かった場合、17日の2戦目は秋山が務める可能性が高い。18日の3戦目は藤浪、小野、岩田の中からチョイスするとみられる。いずれにせよ、メッセンジャーで力強く後半戦をスタートできれば、チーム全体に勢いがつくことだけは間違いない。

 前半戦は15試合に先発して、9勝5敗、防御率3・14だった。前回の3日中日戦こそ6回途中10失点と珍しく炎上したが、誰よりも頼りになる男であることに疑いの余地はない。4年連続5度目の開幕投手から交流戦開幕投手、そして後半戦開幕投手へ。大逆襲へ、メッセンジャーの右腕にかかる期待は変わらず大きい。