阪神望月惇志投手が持ち味の剛速球で日本ハム清宮をねじ伏せた。

 全ウの最終回のマウンドを託された望月は先頭で3番清宮を迎えた。「どうせ投げるならクリーンアップに投げたいと思っていた」と話した右腕は、初球でいきなり“宣戦布告”の155キロの直球を見せ、場内のボルテージを一気に上げた。150キロ台の直球を連発し、カウント2-2からの6球目、外角低め155キロの直球で左飛に抑えた。「できれば三振を狙っていた。もっと真っすぐの質を上げていかなければ、空振りを取れない」と反省した。

 続く4番のヤクルト村上を内野フライに打ちとるも、味方の失策で出塁を許した。しかし、5番のロッテ安田を三ゴロ、最後は楽天岩見を外角高め151キロの直球で空振り三振に切って、試合を締めくくった。「勝ち試合で僅差で投げられたのはいい経験になりました」とシーズン後半戦を見据えた。