全パ柳田が松坂と対決し空振り三振に切られた。「当たらんかった」と6球目の外角高め137キロカットボールを豪快に空振りし三振。「動く真っすぐという感じ。マジで打ちたかった」と悔しがった。1回4安打、2本塁打で5失点の松坂から奪われた唯一の三振となったが、真剣勝負を楽しんだ。

 試合前には「松坂さんのオーラがやばい。怪物がマウンドにいるだけで、もう負けでしょ」と笑いながら、そのすごさを口にした。以前も「やっぱ、かっこいい。スーパースター。小学4年くらいじゃないですか。松坂さんとかを見て甲子園に出たいと思いました」と本格的に野球の道へ導いてくれたことを明かした。交流戦では3打席対戦し、2三振1四球だった。

 柳田は3年連続両リーグ最多得票で選ばれた。柳田も怪物と呼ばれてもおかしくないほどの成績を残して球宴に乗り込んできた。工藤監督もシーズンでは起用したことがない「2番」で怪物との対決を演出。2打席で交代したが、その後も一塁コーチを務め、ベンチで大声を出した。今日14日はホームランダービーにも出場。左中間にあるクスノキ群へのアーチを狙う。柳田は「暑そうなので、水分補給をしっかりしないと」と熊本へ気持ちを切り替えた。【石橋隆雄】