阪神ロサリオが汚名返上の「オレ流」タイムリーを放った。最大5点差を逆転する反撃の口火を切った。5回2死満塁。外角スライダーをとらえ、ライナーで右翼線に運ぶ2点適時二塁打を放った。「続けていく必要がある。ストライクゾーンの球をしっかり打つよう心掛けたい。今日は遅いから明日ゆっくり話すよ」と笑い、球場を後にした。

 6回も、これまで振らされていた低め変化球を見極めて四球を選ぶ。苦手の右腕を攻略し、上昇気配だ。金本監督も「初めて、ああいう変化球を右方向にヒットにした。ああいういい当たりのヒットは初めてじゃないですか」と評価した。

 この日も「落合流」を貫いた。通常の早出練習の前にグラウンドへ。スローボールを打ち込んだ。投手を務めた片岡ヘッド兼打撃コーチは「バットを前に放り出すようなイメージ」と助言。前日3日のノック打ちに続いて、中日などで通算510本塁打を放った落合博満氏が行った修正法に取り組むと、効果が表れた。