DeNA筒香が逆転勝利を呼び込む2試合連続アーチを描いた。2点を追う6回先頭の打席。中日ガルシアの4球連続直球勝負の後、低めスライダーに自然と反応した。右翼スタンド中段へ運ぶ24号ソロ。12日阪神戦に続く連発に「だいぶ球が見えるようになってきた。自分の間合いで振り抜くことができた」。手応え十分の1発で1点差に詰め寄り、9回逆転劇へとつないだ。

 甲子園で快進撃を続ける後輩たちへ、エールとなるアーチを届ける。この日、母校の横浜が3回戦進出を決めた。「自分が過ごした高校なんで頑張ってほしい」。ただ、筒香なりの思いを言葉に込める。「これで人生が終わりではない。その後も続くので、悔いなく失敗を恐れず、楽しんで欲しいんですよね」。目の前のゲームに完全燃焼するのではなく、地に足をつけながら全力を尽くすスタイルは変わっていない。

 チームは2連勝。「点を取られてそのまま負ける展開が多かった。逆転で勝つと、チームが乗っていける。いい勝ち方だったと思う」と言った。明日16日には、その横浜の大先輩・松坂と2度目の対決が実現する可能性がある。勢いに乗って、大先輩にぶつかっていく。【栗田成芳】