札幌6大学野球の秋季1部リーグが今日22日、札幌円山球場で開幕する。昨秋王者で、昨年の明治神宮大会準優勝の星槎道都大は、元巨人外野手で中日、DeNAなどでコーチを務めた二宮至氏(64)が新監督に就任。プロ指導者時代に培った1球、1歩にこだわる緻密な戦いで、3位に終わった今春の雪辱を果たす。

 弱点を武器に変える。星槎道都大は今春、リーグワーストタイの1本塁打。37得点は上位3チームの中で圧倒的に少ない(1位東海大北海道77点、2位北翔大56点)。二宮監督は「隙あれば次の塁を狙う姿勢を出し、いかに大事に1点を取るか」と積極的な走塁を、勝負のカギに挙げた。

 指導開始から1カ月半。課題の得点力を補うため、同監督は走者のリードを検証した。各塁で歩数を変え投手にけん制させる実験を試み、各選手が半歩以上リードを増やせるようになった。大栗飛人(たかと)主将(3年=駒大苫小牧)は「小さな積み重ねで勝機が増えることを知った」と振り返った。

 守備でも「捕球後、間に合わない本塁に投げるなら、打者走者の進塁を抑えること。守備位置が浅いのか深いか、それを踏まえ最良の選択ができれば、2点とられるところを1点に抑えられる」と細かく指示。現役時代は守備職人として、指導者では守備走塁のスペシャリストとして腕を振るってきた。豊富な経験を生かし、走攻守での1歩、1点にこだわる野球で、組織を磨きなおす。【永野高輔】