元阪神の井川慶投手（39）が3日、兵庫県三田市内で行われた独立リーグ、ベースボール・ファースト・リーグ選抜と台湾の社会人チーム「台中市台湾人寿成棒隊」の交流戦に登場。台湾球界屈指の強打者・張泰山（41）と5回裏終了時に、1打席限定の「レジェンド対決」を行った。肩肘の状態は良好。2球目の139キロ外角ストレートを痛打され、右越え二塁打を打たれた。マウンドで打者と対戦するのは今年3月以来。「ユニホームを着て、投げられるのはいいものですね」と笑った。

昨年は同リーグの「兵庫ブルーサンダーズ」に所属。11勝0敗、防御率1・10の成績を残した。NPB復帰を目指していたが、オファーはなく、今年は無所属でトレーニングを継続している。「（米国から）日本に帰ってきた時、オリックスで結果が出なかった。その悔しさ、反骨心をずっと持って、トレーニングをしている。それで長引いているところもある。いい形で野球を終わりたい。そこを求めている」。

今後の方向性は現在、検討中だ。「今は、次のステップへの時間です。引退って、言わなくてもいいんじゃないですか。野球と関係ないことをするのも、おもしろい。違うことに挑戦するのもありですね」。近い将来のセカンドライフで他分野への転向にも、意欲を見せた。