阪神梅野が“正捕手の勲章”に届いた。藤浪とバッテリーを組み、丁寧にリード。8回無死満塁では左翼線へ2点適時二塁打を放ち、猛攻にも加わった。今季の先発マスクはちょうど100試合目だ。

阪神捕手では10年城島以来で、生え抜きでは09年狩野以来。「今後、無駄にならないように、今年の経験を来年以降にも生かしていきたい。使ってもらっているので」と引き締めた。金本阪神にとって、正捕手育成は重要テーマの1つ。金本監督は就任当初の15年12月に「年間50試合出てるくらいでは、他の捕手も育たない。100試合以上、任せられる捕手なら面白い」と話していた。梅野は初めてスタメン100戦達成だ。だが、慢心はない。「流れの怖さとかもあります」。打たれて学ぶことも多いだろう。「通過点は通過点です」。常勝チームには司令塔がいる。新たなステージに入りそうだ。