ソフトバンクがまさかの3連敗を喫し、西武の優勝マジック点灯を許した。いきなり先発ミランダが4失点。この3連戦すべてで先発投手が初回失点し、1度もリードを奪えないまま6・5ゲーム差に後退。西武戦の同一カード3連敗は13年4月2~4日以来5年ぶり。よもやの結果を工藤監督は「一生懸命やった結果なので。この3連戦は西武の方が上だったということ」と受け入れるしかなかった。

主力選手の負傷が相次いだ今季を象徴するような3連戦だった。この日の初回、無死一塁から投手へのゴロで二塁ベースカバーに入った遊撃手今宮が、右足を必死に伸ばしてベースを踏みにいき、左足太もも裏を痛めた。その場で途中交代し病院直行。前日16日には4番柳田が試合前に負傷して同日の試合を欠場、この日出場選手登録を外れた。相次ぐ想定外の事態に、工藤監督も「そうですね…」と言葉が出なかった。

今宮は「肉離れじゃなくて良かった」と話したが、都内の病院で検査を受けた結果、左半腱(けん)半膜様筋を損傷している可能性があることが判明。今日18日にあらためて検査を受けることになり、楽観視できる状況ではない。主砲柳田も欠く中で、自力優勝の可能性が消滅しただけでなく、3位日本ハムにも1差に迫られた。【石橋隆雄】