中日が相性重視の必勝ローテで逆転CS進出を狙う。残り9試合はDeNA、ヤクルト、阪神が相手。相性抜群の先発陣をズラリと並べる。

明日21日からDeNA2連戦(横浜)では、プロ入りから同カード無敗の小熊が先陣を切り、好調の笠原が続く。23日からのヤクルト3連戦には同戦で2勝を挙げたガルシア、3勝の吉見とツバメキラーを配置。本拠地最終戦となる阪神3連戦ではカード3連勝中の松坂が登場。ガルシアも得意としており、10月5日の今季最終戦(甲子園)とともに阪神戦に2度登板する予定だ。

残り9戦を6勝3敗で乗り切れば、巨人をはじめとした他球団に3位争いでプレッシャーをかけられる。DeNAとの直接対決を制し、最後の4戦で虎をたたけば、CS進出が現実味を帯びる。特に阪神戦には「投げられる人には投げさせる」と近藤投手コーチはいう。小熊、藤嶋らを先発陣も中継ぎ待機させて、万全の必勝態勢を敷く。

打線が活発なだけに、投手陣さえ整えば、勝機は上がる。22日のDeNA戦に先発予定の笠原は「投げたいですね。元々、球場は意識しない。打線に勢いがある分、追い越してくれそう」と狭い敵地も気にしない。一時は借金16の最下位に甘んじた竜が、奇跡を実現させる。【伊東大介】