1発の出やすい神宮。絶好調男のバットに虎党の期待は高まるばかりだったが、最後まで豪打は飛び出さなかった。7試合連続で3番に座った阪神大山は4打数無安打に終わった。

初回1死一塁で迎えた第1打席、積極的に初球を打ちに出るも投ゴロ。その後は走者のいない場面での打席だったが、快音は響かなかった。

開幕スタメンも手にした2年目は夏場まで苦しみ抜いたが、シーズン終盤で覚醒。16日DeNA戦(横浜)では、1試合3発を含む6打数6安打。9月はここまで12球団最多の8本塁打、19打点をマーク。今月は残り10試合。田淵幸一、真弓明信両氏が持つ、球団日本人選手最多記録の月間11本も射程圏内に捉えている。

試合後は敗戦の悔しさをかみしめ、コメントを残すことはなかった。だが、目線は前へ。切り替えて、眼前での広島胴上げ阻止に向かう。